全国の高校生が直近1年間の直木賞候補作から選ぶ「高校生直木賞」の選考会が5月22日にオンラインで開催された。選ばれたのは逢坂冬馬(あいさかとうま)さんの『同志少女よ、敵を撃て』(早川書房)。選考会には過去最多の38校が参加した。
受賞作は、第2次世界大戦時、女性だけの狙撃小隊に入ったソ連の少女が主人公。最前線での過酷な戦いを描き、今年の本屋大賞も受賞した。逢坂さんは「戦争は、色々な人に自分の問題として考えてもらう可能性があるものだと思ってきた。高校生の皆さんに優れた小説と認められたことを、何よりもうれしく思っています」とのコメントを寄せた。(田中瞳子)=朝日新聞2022年6月1日掲載
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