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漫画「ブルーロック」の人気キャラが方言で「ご当地ネタ」 47都道府県別の新聞広告が登場

 人気サッカー漫画「ブルーロック」の単行本最新刊(第26巻)が発売された9月14日、全国の朝日新聞朝刊に、人気キャラクターと47都道府県ごとのご当地ネタを組み合わせた全面広告が掲載されました。

 「ブルーロック」は主人公の潔世一ら高校生が育成寮「青い監獄(ブルーロック)」に集められ、日本のワールドカップ優勝を実現させる卓越したストライカーをめざして成長していく物語。試合ではキャラクターの個性を生かした様々な得意技が登場し、「バトル漫画」のような展開も魅力です。

 新聞広告のデザインは配られる都道府県ごとに異なる全47種類。潔をはじめ主要な登場人物たちが方言で登場しています。茨城県は潔が「アスリート最強の補給食つったら干し芋にきまってっぺ!」、香川県は「天才フォワード」の凪誠士郎が「スタミナやったらなんぼでもあるわ 和三盆食うとるからな」と特産品をアピール。潔の相棒的なポジションの蜂楽廻は奈良県に登場し、「もっと周りの声拾えや 聖徳太子みたいにやぁ」とご当地ゆかりの偉人を絡めたネタを披露しています。

 講談社によると、2021年に人気漫画「東京卍リベンジャーズ」で同様の広告を掲載したところファンからの反響が大きく、「ブルーロック」でも実現。ご当地ネタは社内で募り、セリフは方言の専門家の監修を受けたといいます。宣伝担当の田幸志朗さんは「単なる『あるあるネタ』だけでは面白くないので言い回しは工夫しました。ご当地ネタはメジャーすぎない方が地元の方には喜んでもらえる一方で、マニアックすぎるとほかの地域の方がわからないのでバランスを取るのが大変でした」と話しています。

 「ブルーロック」は金城宗幸さんが原作、ノ村優介さんが作画を担当し、2018年から「週刊少年マガジン」で連載が開始。単行本の累計発行部数は2800万部を突破しました。2022年からはテレビアニメシリーズがスタート。テレビアニメは第2期の制作が決まっているほか、スピンオフ作品「ブルーロック-EPISODE 凪-」はシリーズ初となる映画化も控えています。

 「ブルーロック」は個性的なキャラクターや印象的なセリフに加え、単なるサッカー漫画の要素だけではない点も人気の理由とのこと。「スポーツ漫画というよりバトル漫画のようなシーンが多いところも見どころなのかもしれません」と田幸さん。

 単行本など対象商品を1冊購入すると全国の書店でイラストカードがランダムで1枚もらえるキャンペーンも展開。イラストカードのデザインは新聞広告とは異なる47種類で、別のご当地ネタが楽しめます。田幸さんは「ブルーロックの人気を全国に広げていきたいです」と意気込みを語りました。