ミステリー作家の登竜門、江戸川乱歩賞が来年、第70回の節目を迎える。創設者の乱歩の生誕130年にもあたり、主催の日本推理作家協会は、1年限定で7人の人気作家による選考会を開くことを発表した。
選考委員は綾辻行人、有栖川有栖、真保裕一、辻村深月、貫井徳郎、東野圭吾、湊かなえの各氏。いずれも過去に選考を務めている。近年は5人による選考が続いていたが、記念の年に乱歩賞をよく知る豪華メンバーを結集した形だ。7人のうち、東野(第31回「放課後」)、真保(第37回「連鎖」)の2氏は乱歩賞受賞者でもある。
第70回乱歩賞は400字詰め原稿用紙350~550枚の分量の未発表作品が対象。賞金500万円。応募締めきりは2024年1月末日。(野波健祐)=朝日新聞2023年11月22日掲載