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作家の伊集院静さん死去、73歳 「機関車先生」「大人の流儀」

伊集院静さん=2020年12月

 小説「機関車先生」やエッセー「大人の流儀」で知られる作家、伊集院静(いじゅういん・しずか、本名西山忠来〈にしやま・ただき〉)さんが24日、肝内胆管がんで死去した。妻で俳優の篠ひろ子(本名・西山博子)さんが発表した。73歳だった。葬儀は近親者で営む。

 1950年、山口県防府市生まれ。立教大学卒業後、広告会社に就職、CMディレクターに。松任谷由実さんや松田聖子さんのステージ演出もした。81年に少年と父の絆を描いた短編「皐月(さつき)」で作家デビュー。伊達歩の名で作詞家としても活躍した。近藤真彦さんの「ギンギラギンにさりげなく」は大ヒットし、81年に日本レコード大賞最優秀新人賞。同じく作詞を担当した近藤さんの「愚か者」が87年にレコード大賞を受けた。

 92年、野球に関わる人々を哀感を持って描いた短編集「受け月」で直木賞を受賞。94年の「機関車先生」は昭和30年代の瀬戸内海の島が舞台。北海道から来た代用教員と7人の児童との交流を描き、柴田錬三郎賞を受賞。のちに映画化もされた。

朝日新聞デジタル2023年11月24日掲載

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