第172回芥川賞(日本文学振興会主催)は、安堂ホセさんの「DTOPIA(デートピア)」(文芸秋号)と鈴木結生さんの「ゲーテはすべてを言った」(小説トリッパー秋号)に決まった。賞金は各100万円。
作品の過剰さが評価されたと伝えられた安堂さんは「完成度は一回無視して書いてみるのが今回の挑戦でした。意外と何を入れても小説は壊れなかった」と話した。
「本当に書きたいもの」を質問された鈴木さんは「自分は古くて新しい愛の物語を書くものでありたい」と話した。
候補作は5氏の5作品。(敬称略、50音順) 安堂ホセ「DTOPIA(デートピア)」(文芸秋号)▽鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」(小説トリッパー秋号)▽竹中優子「ダンス」(新潮11月号)▽永方佑樹「字滑り」(文学界10月号)▽乗代雄介「二十四五」(群像12月号)