第172回直木賞(日本文学振興会主催)は、伊与原新さんの「藍を継ぐ海」(新潮社)に決まった。
伊与原さんは「くすぶっていた地球科学研究者だったが、ひょんなことから小説を書き出して、気がつくとこんなところまで来てしまった。不思議な気持ちです」と話した。
候補作は5作品。朝倉かすみ「よむよむかたる」(文芸春秋)▽伊与原新「藍を継ぐ海」(新潮社)▽荻堂顕「飽くなき地景」(KADOKAWA)▽木下昌輝「秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顚末譚(てんまつたん)」(徳間書店)▽月村了衛「虚の伽藍(がらん)」(新潮社)