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人好き翻訳家の対談集

読んで、訳して、語り合う。 都甲幸治対談集 著者:都甲 幸治 出版社:立東舎 ジャンル:小説・文学

価格:1620円
ISBN: 9784845626519
発売⽇: 2015/10/09
サイズ: 19cm/271p

「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」の翻訳者、初の対談集。いしいしんじ、岸本佐知子、堀江敏幸、柴田元幸、藤井光、小野正嗣…。一流の小説家や学者、翻訳家と、村上春樹から世界…

評者:朝日新聞読書面 / 朝⽇新聞掲載:2015年11月08日

読んで、訳して、語り合う。 [著]都甲幸治

 「人と話すことがたまらなく好きだ」という翻訳家の都甲さんが対談集を出した。お相手は同業の岸本佐知子さんや恩師の柴田元幸さん、作家の星野智幸さんら10人。翻訳とは「オリジナルを解凍して流動体にして(略)違うバージョンを作る作業」という都甲さんに、作家の堀江敏幸さんは「世界文学を読むというのは、人(翻訳者)を信用すること」と返す。読書とは作家が作る世界に身を置くこと。他人の人生とつながることで、自分自身の新しい面も見えてくる。ドミニカやベトナム、東欧がルーツの作家を紹介してきた都甲さん。カリフォルニア留学中に9・11を体験。本書では米国という移民国家の複雑な実情にも話が広がる。
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 立東舎・1620円