何げない瞬間を柔らかな光あふれる画面にとらえ、国内外で活躍する写真家
が、出産を経て写真と短文による「絵本」を手がけた。光はより親密さを増し
、心の奥深くに優しく差し込む。
水の粒を綿毛にまとった小さな種。表紙の写真には未来へと向かう命の力を
感じる。だが読み進むうちに、イメージはたゆたい、はかなさや喪失感も重な
ってゆく。「ここはどちらがわにもつながっています」。そんな言葉にはっと
する。生と死はいつでもひとつづきにある。(小川雪)=朝日新聞2018年6月2日掲載
![](http://p.potaufeu.asahi.com/book/img/common/no_image_521_521.gif)
何げない瞬間を柔らかな光あふれる画面にとらえ、国内外で活躍する写真家
が、出産を経て写真と短文による「絵本」を手がけた。光はより親密さを増し
、心の奥深くに優しく差し込む。
水の粒を綿毛にまとった小さな種。表紙の写真には未来へと向かう命の力を
感じる。だが読み進むうちに、イメージはたゆたい、はかなさや喪失感も重な
ってゆく。「ここはどちらがわにもつながっています」。そんな言葉にはっと
する。生と死はいつでもひとつづきにある。(小川雪)=朝日新聞2018年6月2日掲載