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イタリアの児童書「モテる大人になるための50の秘密指令」 モテる大人になる秘密のミッション

生き抜く力、身につけて 有北雅彦さん翻訳

 「おしゃれの道を極めよ」「あの子をデートにさそえ」――。伝説のスパイからそんなミッションが与えられ、大人には内緒で挑戦していくイタリアの児童書「モテる大人になるための50の秘密指令」(ピエルドメニコ・バッカラリオ、エドゥアルド・ハウレギ著)の日本語版が発売された。翻訳した有北雅彦さん(39)は「遊び心が満載で、日常にユーモアを持ち込んでくれる本」と話す。
 各ミッションには「はずかしい」「へとへとになる」などの危険ポイントが記されていて、クリアすると「ねばり強い忍耐力」「人を気づかう力」など内容に応じた経験値が与えられる。ミッションを通じて気付いたことなども本に書き込んでいく。
 冒頭のような、いかにもモテるために必要そうなミッションから、「家中をピカピカにみがきあげよ」「応急処置の方法を学べ」「赤ちゃんのおむつをとりかえよ」といった生活力を試すものも。仲間と協力して挑戦するミッションでは、コミュニケーション能力も求められる。
 有北さんは「自分で何でもスマートにこなせ、頼りがいのある大人になることが、モテることにもつながる。ゲーム感覚で楽しみながら、大人の世界を生き抜くスキルを身につけてほしい」という。
 太郎次郎社エディタス、税抜き1600円。姉妹編に、木登りなど野外活動のミッションが与えられる「13歳までにやっておくべき50の冒険」がある。(野村杏実)=朝日新聞2018年6月30日掲載