ベストセラーとなった「ざんねんないきもの事典」(高橋書店)がついにアニメ化されました。
「ざんねんないきもの事典」は、ちょっぴりダメな部分を切り口にすることで、ふだんは日の目を見ない生き物たちにスポットを当てたいという思いから始まった企画。
その監修を務めた動物学者の今泉忠明さんと編集担当の金井弓子さんが再びタッグを組み、新たに生まれたのが、「わけあって絶滅しました。世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」(ダイヤモンド社)です。
絶滅生物の絶滅理由を紹介する本書。金井さん曰く、「絶滅した生き物たちが自ら絶滅した理由を語る謎の設定が一番の見どころ」だそう。絶滅生物の語り口調でつづられた本文は、それぞれのキャラクターが想像でき、知らない生き物でも親近感が持てます。
個人的なお気に入りは「デコりすぎて絶滅」したオパビニア。5つの目に、ホースにハサミなど、つけすぎた機能が仇となって絶滅してしまったとは、せつなすぎます。しかも、その奇想天外な姿は、学会で発表されるなり、爆笑を誘ったのだとか。
驚きあり、笑いあり、せつなさありの生物図鑑。どこか人間くさい、彼らの絶滅物語に、思わず共感を覚えてしまうはずです。