戦前戦中、日独の同盟関係は文化面でどう機能したのか。清水雅大氏の『文化の枢軸 戦前日本の文化外交とナチ・ドイツ』（九州大学出版会・４３２０円）は当時の日独文化外交を詳述する。１９３８年、日本とナチ・ドイツは文化協定を結ぶ。ナチは日本社会からのユダヤ人排除を強く要求するが、日本は応じない。米ユダヤ人社会への配慮からだった。文化摩擦の記述が新鮮だ。=朝日新聞2018年9月22日掲載
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