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「匹」と「頭」、どう使い分ける? 日本語の奥深さ味わえる「数え方図鑑」

 「ひとつ、ふたつ……」「1個、2個……」という使い勝手のいい数え方があるものの、モノを数えるときに単位でちょっと迷うものってあります。そんな時に手にしたいのが、今回紹介する「数え方図鑑」です。

 本書は、さまざまなモノの数え方のルールをまとめた一冊。生き物や人、食べ物などのジャンルごとに数え方のルールをイラストレーター・やまぐちかおりさんによる可愛らしい絵を通して学ぶことができます。

 ウサギを「羽」、イカを「杯」など、特殊な数え方をするものがあると知っている一方で、数え方の法則について考えることはなかなかないのでは?

 例えば、動物の数え方。「匹」や「頭」が代表的ですが、これにはれっきとした使い分けのルールがあるといいます。もちろん細かい例外はありますが、基本ルールは人間より小さい場合は「匹」、大きい場合は「頭」で数えるのだそう。言われてみると納得するものの、意識せずに感覚的に使い分けている人が多いのではないでしょうか。

 また、同じモノでも、モノの状態や形によって数え方が変化していくことも。ほとんどの魚は水の中にいる間は「匹」で数えますが、人間の食べ物になった途端、「尾(び)」「枚」「本」などと数え方が変わります。

 子どもの学習図鑑として楽しめるのはもちろんのこと、大人が読んでも日本語の数え方のバリエーションの豊かさに驚かされます。数え方という切り口から、日本語の成り立ちや日本人が抱いてきたモノに対する考え方が見えてくるはずです。

「好書好日」掲載記事から

>「カサうしろに振るやつ絶滅しろ! 絶滅してほしい!?迷惑生物図鑑」

>「わけあって絶滅しました。世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」