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「ぼくらの京都 マンガコンテスト」で最優秀賞 松本勇気さんインタビュー

松本勇気さん=大阪府高槻市

 京都の町家で暮らす家族と、暗がりにひそむ奇妙な者たちとの出会いを描く短編「かくれや一族」で今秋、「ぼくらの京都 マンガコンテスト」の最優秀賞を受けた。古い木造家屋の怪異譚(たん)だが、「ホラーを描いたつもりはなかった。『見えない京都』の息遣いが伝われば」。受賞作はムック『マンガ ぼくらの京都』(淡交社)に収録されている。

 京都府南丹市生まれ。小中学生のころからマンガを描くのが好きで、京都精華大学のマンガ学部に入った。卒業後も仕事をしながら平日夜や週末に描きつづけていたところ、コンテストのポスターを見つけた姉に「送ってみたら」と言われた。コンテストは淡交社が初めて主催。審査員は京都の書店員のほか、特別審査員にロックバンド「くるり」の岸田繁さんを迎え、105作の応募があった。

 マンガを描くのは「アイデアが、ふと思い浮かぶ瞬間の気持ちよさ」があるから。「四六時中、何か面白い話はないかなと考えています。見えない何か、忘れられてしまった何かを描いていきたい」(山崎聡)=朝日新聞2019年12月12日掲載