「私は海中に住むアマビエと申すもの。今から6年間は諸国で豊作が続くが、病も流行する。早々に私の姿を写して人々に見せよ」
アマビエとは1846(弘化3)年、江戸時代の瓦版に描き残された妖怪のこと。長髪にくちばし、体はウロコで覆われ、三本足のようなヒレを持ち、肥後(熊本)の海に出現して冒頭のような予言を残し、海に消えたとされています。
それから170余年、新型コロナウイルスの収束を願い、多くのクリエーターがアマビエをモチーフに作品を発表しています。それらを一冊にまとめた『みんなのアマビエ』(扶桑社)が発売されました。
水木しげる、西原理恵子ら8人の漫画家のほか、「#みんなのアマビエ」のハッシュタグをつけてツイッターに投稿された87人の作品を収録。イラストにとどまらず、彫刻や陶芸、ガラス、織物、和菓子、あみぐるみなど、現代によみがえったアマビエの個性的な姿が楽しめます。本書の売上げの一部は、新型コロナウイルス対策基金に寄付されます。