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糖質制限とも違う独自の減量メソッド「断糖高脂質食」とは 金森重樹さん『ガチ速“脂”ダイエット』

撮影/山本哲也

 「いつまでも若々しくありたい。健康で長生きしたい」

 この思いは人類の永遠のテーマで、不老長寿願望が人一倍強い僕も、20代の頃からそう思っていました。しかし当時から40代半ばまでは、食べたいものを食べまくり、夕食後にラーメン店をはしごするなど食生活は乱れまくり。一時はふるさと納税に夢中になって、お米からデザートまで全国各地の名産品を食べ尽くしていたので、身長168センチで体重93キロの肥満体の時代が長く続いていました。

 しかし、お腹が邪魔で靴下を履くのが大変なのと、一度痛風になった程度で元気なほうだったので、ダイエットなど考えたことがありません。ただ、不老長寿への執着心は年々強くなっていったので、情報収集は欠かしませんでした。

痩せる前の金森さん

 するとあるとき、歯科医院の再生経営に携わっていた僕は、1本の論文と出会います。それは、肉、魚、ナッツ類だけを食べていた旧石器時代の人間の食事で口腔内環境が改善され、歯周病などのトラブルがなくなることを証明する臨床データにもとづいたものでした。この論文に興味を持ち自分でも実験してみたところ、歯がツルツルになっただけでなく、たった2カ月で体重が30キロ落ちたのです。凝り性の僕は、これを機にさまざまな文献を読み漁り、小麦やお米を中心とした穀物、イモ類、果物、砂糖が、人間の健康にとんでもない悪影響を与えていることを知りました。そして糖質中心の食生活をしている限り、糖尿病、心臓病、高血圧、がん、歯周病といった病のリスクは避けられないと確信したのです。

 その知識と実践を重ねてたどりついたのが、糖質を断って脂質を摂る「断糖高脂質食」ダイエットです。新刊の『ガチ速〝脂〟ダイエット』には、このメソッドの理論と方法と失敗しないコツをわかりやすくまとめました。「断糖高脂質食」は今流行りの「糖質制限」とは似て非なるものです。ただ糖質制限するだけだと筋肉が痩せますが、糖質を断って脂をとると、筋肉はそのままで体脂肪がすぐ燃焼する体質に変わるのです。そのために、穀類から調味料まで糖質が多い食べものを一切排除し、肉、魚、バター、MCTオイル、生クリームなど良質の脂を摂取する食事法です。

痩せた後の金森さん

 僕はこれを続けて4年ほど経ちますが、体重は58キロのままで変わらず、肌はしっとりツヤツヤ(笑)。病気知らずで、気力体力も有り余っていて、驚くほど若返りました。僕のツイッターのフォロワーさんからも、成功体験の喜びの声が続々届いていて、中には180キロから100キロに痩せた方もいます。一方で、完全に糖を断たなかった人はむしろ太ったり、サプリメントで栄養バランスを整えない人はなかなか体重が落ちなかったり、中途半端にやりはじめると逆効果になるケースがあるのも事実です。

 ですので、肥満や体の不調を改善するために「断糖高脂質食」を実践したい方は、覚悟してチャレンジしてほしいです。失敗しないための方法論は、本書に詳しく書きましたのでぜひ熟読してください。サバ缶、卵、牛脂などを使った美味しいレシピも紹介しています。

 糖質の中毒性は非常に強く、コカイン以上に依存性があることを示した実験結果もあります。ですから、今までお米、パン、麺類を主食にしてきた人は、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。それでも徹底的に糖質をシャットアウトして、サプリメントを上手に活用すると、体が自然と糖質を求めなくなります。食事の回数も一日1.5回で済むので食費もあまりかかりません。「健康・減量・節約」が一気に実現できる「断糖高脂質食」を、人生100年時代の今こそ多くの方に実践してほしいですね。