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松島憲一「とうがらしの世界」 科学と食文化の両面から紹介

 ペペロンチーノ、トムヤムクン、麻婆豆腐、キムチ……。私たちが毎日のように口にしているあの香辛料について、『とうがらしの世界』(松島憲一著、講談社選書メチエ・1870円)は科学と食文化の両面から切り込む。故郷の中南米から欧州、アフリカ、アジアを巡るトウガラシ紀行を読むと、口の中が熱くなってくる。=朝日新聞2020年9月5日掲載