乾くと透明になる木工用ボンドを全身に塗ったら、透明人間になれるはず。そんな子どものころの勘違いや思い込みを描いた児童書「みんなふつうで、みんなへん。」(あかね書房)が1月に出版された。文は歌人の枡野浩一さん、絵はマンガ家の内田かずひろさん。掲載したエピソードは、2人の記憶がもとになっている。
舞台はどこかの街にある小学校の3年1組。タイトルは、詩人金子みすゞの「みんなちがって、みんないい。」から発想した。内田さんは「みんなちょっとずつへん。でも、ふつうの人なんてどこにもいないんです」と話した。(西田健作)=朝日新聞2021年2月27日掲載