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「推し、燃ゆ」、上半期総合ベストセラー コミック部門は「鬼滅の刃」最終巻

宇佐見りんさんの小説「推し、燃ゆ」(河出書房新社)

 2021年の上半期ベストセラーが発表され、宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」(河出書房新社)が総合首位を獲得した。発表した取次大手の日販によると、小説が上半期ベストセラーで総合首位となるのは13年の村上春樹さんの「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」以来、8年ぶりという。

 総合部門(20年11月24日~21年5月21日の集計。全集、文庫、コミックを除く)で首位に輝いた「推し、燃ゆ」は、アイドルを応援する(=推す)ことにのめり込み、次第に生活がすさんでいく女子高校生の姿を描き、芥川賞を受賞。累計発行部数は50万部を突破した。

 コミック部門では、「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の最終23巻(20年12月発売)が首位を獲得。オリコンが発表した「オリコン上半期コミックランキング2021」(20年11月23日~21年5月23日の集計)でも首位となり、期間内の推定売上部数498.3万部は史上最高記録だという。

 同じ「週刊少年ジャンプ」の人気作「呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)」も昨年のアニメ化でブームに火がつき、オリコンの同ランキングでシリーズ既刊16作品がすべてトップ20にランクインした。=朝日新聞2021年6月9日掲載

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