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村上春樹さん「JAM」第3弾はフュージョンの夜 著名ミュージシャンの競演に「懐かしいけど新しい」

終演後、写真撮影に応じる(左から)大西順子さん、村上春樹さん、坂本美雨さん、マイク・スターンさん=東京都墨田区

 作家の村上春樹さんが6月29日、すみだトリフォニーホール(東京都墨田区)で開かれたライブイベントに出演した。自身がDJを務めるラジオ番組「村上RADIO」の関連企画「村上JAM」の第3弾。今回は、「村上春樹 produce 村上JAM vol.3~熱く優しい、フュージョンナイト」(TOKYO FM主催)と題し、国内外の著名なジャズミュージシャンが演奏した。総合プロデュースを担った村上さんは、ミュージシャンの坂本美雨さんと司会をした。

 会場は約1800人の観客で満席だった。村上さんは「だんだん会場が大きくなってきて光栄です。次はマディソン・スクエア・ガーデンかな?と夢が膨らみます」と話し、笑いを誘った。

 音楽監督とピアノは第1、2弾に引き続き、村上さんと親交の深いジャズピアニスト・大西順子さんが務めた。ギターには、マイルス・デイビスのバンドメンバーとしても活躍したマイク・スターン、ベースはグラミー賞に3度輝いているジョン・パティトゥッチ、サックスにカーク・ウェイラム、ドラムスにエリック・ハーランド、トランペットに黒田卓也の各氏を迎えた豪華メンバー。村上さんは「懐かしいけど新しい。すばらしい演奏だった」と称賛した。

 途中のMCでは、自身の「アナログ好き」にも言及した。「僕はアナログLPをすごく大事にしている。かわいいのは、きれいにしてあげればあげるほどいい音が出るところ。1枚100円、200円のコーナーをあさっておもしろい曲を見つけるのが趣味」と語った。(田中瞳子)=朝日新聞2024年7月3日掲載