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進級・進学のお祝いにおすすめ! 子どもの新たな一歩を応援する絵本5選

瀬戸口清文さんの絵本「そしておめでとう」

『そしておめでとう』(ニジノ絵本屋)は、NHK「おかあさんといっしょ」8代目たいそうのおにいさん“セトちゃん”こと、瀬戸口清文さんが遺した卒園ソングを絵本にした作品です。入園から卒園までの思い出や卒園式の様子がやさしいまなざしで描かれています。

『そしておめでとう』(ニジノ絵本屋)より

 それもそのはず、絵本の原作となった卒園ソングは卒園を間近に控えた娘のあゆみさんのために瀬戸口さんが書き下ろした曲でした。瀬戸口さんの死後、作品を次世代に伝えていきたいという思いから家族が制作を企画。「げんき ゆうき えがお ありがとう そして おめでとう」という言葉が胸にグッときます。いまでは“絵本のおはなしお姉さん”となったあゆみさんが、歌ったり絵本を読み聞かせたりして多くの人に愛されるよう広めています。

>『そしておめでとう』瀬戸口あゆみさんインタビューはこちら

川島敏生さんの写真絵本「1ねん1くみの1にち」

 新1年生の中には「小学校って、どんなところ?」とちょっぴり不安を抱えている子もいるかもしれません。そんな子におすすめしたいのが『1ねん1くみの1にち』(アリス館)です。朝の会、算数の時間、体育の時間、給食など、小学1年生の一日を写真で追ったドキュメンタリー絵本で、学校生活をイメージするための予習にもぴったり。

「あさの会」の様子。『1ねん1くみの1にち』(アリス館)より

 頑張っている子もいれば、いたずらをする子、失敗して落ち込んでいる子など、子どもたちの自由でリアルな姿から、「学校は楽しいところ」という雰囲気が伝わってきます。新たな学校生活への不安をきっと解きほぐしてくれるはずです。

>『1ねん1くみの1にち』川島敏生さんインタビューはこちら

玉置永吉さん&えがしらみちこさんの絵本「あなたの すてきな ところはね」

『あなたの すてきな ところはね』(KADOKAWA)は、会社勤めをしながら絵本作家デビューをした玉置永吉さんが投稿サイト「note」で絵本作家のえがしらみちこさんと出会い、生まれた絵本。春、夏、秋、冬を通して子どもの日常がやさしく描かれています。

『あなたの すてきな ところはね』(KADOKAWA)より

 作者の玉置さんは、子どもに「感謝の気持ちと、あなたをどれだけ好きかという気持ちを伝えたい」「愛されているんだよっていうのをいつでも感じてほしい」という思いで本作を作ったと話します。「迷っても、寄り道をしても、あなたの向いている方が前よ!」と、新しい環境に不安を感じる子の背中を押してくれる一冊です。

>『あなたの すてきな ところはね』玉置永吉さん&えがしらみちこさんインタビューはこちら

アリスン・マギーさんの絵本「ちいさなあなたへ」

『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)は、子どもが成長し、やがて自立していく姿を見守る母の思いを美しい言葉と繊細なイラストで描いた作品です。親でいることの喜びや不安、切なさ、わが子への深い愛情が一冊に詰まっています。原書『Someday』はニューヨークタイムズのベストセラーとなり、20言語以上で翻訳され、世界中で愛されてきました。

「ちいさなあなたへ」(主婦の友社)より

 多くの親の涙を誘う感動作ですが、絵本の中で描かれる子どもの人生は決して順風満帆ではありません。悲しい場面も物語に盛り込んだ理由について、原作者のマギーさんは「悲しむことや傷つくことも、一人の人間としては必要なこと。それを乗り越えてこそ、奥行きのある豊かな人生になると思っています」と話します。

>『ちいさなあなたへ』アリスン・マギーさんインタビューはこちら

伊藤比呂美さんが翻訳した絵本「きみの行く道」

 米国の絵本作家ドクター・スースの名作を伊藤比呂美さんが翻訳した『きみの行く道』(河出書房新社)。「おめでとう。今日という日は、きみのためにある」という文章から始まる、新たな道を歩むすべての人に贈りたい一冊です。一人の少年がもがきながらも突き進んでいく冒険物語には、生きていくうえで忘れずに大切にしたいメッセージがユーモアたっぷりに込められています。

『きみの行く道』(河出書房新社)より

 本作はドクター・スースが80歳を超えてから手がけた絵本。伊藤さんは「きっと若い頃には書けなかったはず。長い人生を経てさまざま経験したからこそ書けた絵本だと思います」と話します。アメリカでは卒業式に子どもへの贈り物としてこの絵本がよく使われていたといいます。

>『きみの行く道』訳者・伊藤比呂美さんインタビューはこちら