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若者たちの部屋を撮る

 物事の比較には、条件をそろえる「規格化」が必要だ。55カ国1200人の若者の部屋を撮るに際し著者が選んだのは部屋の中心に座る若者に天井に据えたレンズを見上げてもらう方法だ。うち84人の部屋が本書に紹介されている。
 大陸や国は違えど、たいていはモノが多く、パソコンやスマホの姿が見える。それだけに、インドやカザフスタン、ケニアのほとんど何もない部屋に、この地球を覆う不公平を思う。見上げる若者たちが、ほぼみんな笑顔なのが救いだ。 (大西若人)=朝日新聞2018年5月19日掲載