雑誌の休刊・廃刊が相次ぐ時代に、武蔵野地域を見つめ直す雑誌『武蔵野樹林』(角川文化振興財団・1620円)が創刊された。来年は2回発行、2020年からは季刊の予定だ。KADOKAWAは2年後、埼玉県所沢市に新オフィスと本の製造・倉庫機能を集約する構想を掲げる。同振興財団は美術館、博物館、図書館が一体となった「角川武蔵野ミュージアム」を開業の予定だ。それに合わせて「歴史、地形、風土、文化を学び直したい」と企画した。
武蔵野の定義づけは難しいが、まず、「武蔵野台地」に着目。荒川と多摩川に挟まれた台地には、旧石器時代から人々の営みがあり、現在は約1千万人が生活している。創刊号は中沢新一、松岡正剛、永田和宏、山極寿一、赤坂憲雄、宮台真司の各氏らが登場。武蔵野の地理、文化、自然環境など多彩な面を掘り起こした。
伊達百合編集長は「災害が相次いでいる今だからこそ、数万年前から自然と折り合ってきた足元を見つめ直すことに価値があるのでは」と話す。(宮田裕介)=朝日新聞2018年11月24日掲載
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