「わけあって絶滅しました。世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」(ダイヤモンド社)
アニメ化もされたベストセラー「ざんねんないきもの事典」(高橋書店)の監修者・今泉忠明さんと編集担当の金井弓子さんが再びタッグを組んだ2018年の話題作。「絶滅生物が自ら、その絶滅の理由を語るという謎設定が一番の見どころ」と、金井さんはいいます。いまは存在しない生き物たちの笑いあり、涙ありの絶滅物語をどうぞ。
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「リアルサイズ古生物図鑑 古生代編」(技術評論社)
古生物学という一般的には馴染みのない分野にも関わらず、一時はAmazonランキング総合1位に輝き、品薄状態になったほど、発売前から世間をざわつかせた図鑑。古生物の代表格・アノマロカリスが魚屋の軒先に並んでいたり、ディプロカウルスが湯船に浸かっていたりと、いまは亡き古生物たちが現代の日常風景に溶け込んだ絵が話題となりました。一度も見たことがない古生物を現代風景になじませることで、そのサイズ感がよくわかります。来年の夏ごろには中生代編も出る予定。またしても話題になりそうです。
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「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」(文響社)
誰だって失敗はします、人間だもの。そんなことは頭ではわかっちゃいるけど、失敗するとやっぱり落ち込みます。そんな時に手にしたいのが、この図鑑。ライト兄弟、ココ・シャネル、スティーブ・ジョブズ、孔子、ピカソなど、錚々たる偉人たちの失敗談を取り上げ、彼らが失敗をどのように乗り越えていったのかを紹介しています。失敗を前向きにとらえ、勇気をもらえる一冊です。
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「世界で一番美しい化学反応図鑑」(創元社)
サイエンスライター、セオドア・グレイによる元素図鑑3部作の最後を飾る図鑑。「世界で一番美しい元素図鑑」「世界で一番美しい分子図鑑」同様、美しい写真とユーモアあふれる解説で私たちを楽しませてくれます。派手な化学反応だけでなく、ペンキが乾いていく様子や水が蒸発する過程など日常生活で観察できる化学反応も紹介しているので、化学をより身近に感じられます。
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「団地の給水塔大図鑑」(シカク出版)
図鑑は時にマニアックな方向に振り切れることがあります。この図鑑もそんな一冊。日本各地の団地にある給水塔400基超をその姿形で分類し、所在地やそれらが現存するか否かなどのデータをまとめて紹介するという、かなり濃い内容です。著者の“給水塔愛”がひしひしと伝わってきます。ひとたびこの図鑑を手にすれば、ふだんは気にも留めなかった給水塔が気になる存在になるはずです。
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