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夏目漱石『吾輩は猫である』のお雑煮を動画で味わう 【謹賀新年】あけましておめでとうございます!

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      「お正月」を食べる 夏目漱石『吾輩は猫である』

       「あの小説をたべたい」は、好書好日編集部が小説に登場するごはんやおやつを料理し、食べることで、その物語のエッセンスを取り込み、小説の世界観を皆さんと共有する記録です。

      「お正月」を食べる

       『吾輩は猫である』の主人公は中学校の英語教師、珍野苦沙弥(ちんの・くしゃみ)の家で飼われることになった猫「吾輩」。好書好日の白猫同様に、名前はまだありません。そんな吾輩の目を通して、珍野家やそこに出入りする友人知人たちの人間模様をシニカルに描きます。

       吾輩は猫ではありますが、大抵のものを食べるそうで、主人が食べ残したお雑煮をちょっと食べてみたい気持ちになります。

      見るとうまそうにもあるし、又少しは気味(きび)がわるくもある。

       迷った末に餅の角を「あぐり」と口にした吾輩ですが、餅をかみ切ることができずに七転八倒。

      ……何でも餅の魔が落ちるまでやるべしという意気込みで無茶苦茶に顔中引っ掻き廻す。

       そんな無様な姿を子どもに見つかってしまい、珍野家の皆から笑われてしまいます。

      「あら猫が御雑煮を食べて踊(おどり)を踊っている」と大きな声をする。

       お雑煮は各家庭でレシピがいろいろある料理ですが、今回はシンプルに昆布とかつお節で出汁をとり、しょうゆ味のお雑煮を作ってみました。焼き餅に、鶏肉、紅白かまぼこ、椎茸、里芋など定番具材をたっぷり入れると食べ応え抜群。出汁とユズの香りがさらに食欲をそそります。これは猫でなくても食べたくなるはずです。