- 20位「昭和史 1926-1945」(半藤一利)
- 20位「反貧困」(湯浅誠)
- 20位「東京プリズン」(赤坂真理)
『昭和史 1926-1945』(半藤一利、平凡社、2004)
日本人はなぜ戦争をするのか? 昭和史の第一人者が年代を追って語り下ろした決定版。「底なしの無責任」がひき起こした数々の悲惨、テロが吹き荒れた時代……今こそこの教訓を生かす時!(平凡社ウェブサイトより)
・戦争を動かした参謀をいう仕事。戦争で死ぬとはどういうことか。日本軍失敗の本質。戦争という悲惨を自らの体験でつづる。歴史に残るメディアの栄光と敗北。昭和、平成を生きた筆者の渾身の独白(嵐山光三郎、作家)
・平成のルーツは昭和の時代にある。特に第2次世界大戦における敗戦の総括なくして日本国憲法の時代は語れない。その時代を概観する最適の1冊(出口治明、立命館アジア太平洋大学学長)
『反貧困―「すべり台社会」からの脱出』(湯浅誠、岩波書店、2008)
うっかり足をすべらせたら、すぐさまどん底の生活にまで転げ落ちてしまう。今の日本は、「すべり台社会」になっているのではないか。そんな社会にはノーを言おう。合言葉は「反貧困」だ。その現場で活動する著者が、貧困を自己責任とする風潮を批判し、誰もが人間らしく生ることのできる社会へ向けて、希望と課題を語る。(岩波書店ウェブサイトより)
・長年貧困問題に取り組んできた著者が、新自由主義的改革がはらむ負の側面を説得力を持って析出した。日本社会のパラダイムを大きく変えた一冊(中北浩爾、一橋大学教授)
・貧困が本格的に問題視されるようになったゼロ年代を代表する言論(坂井豊貴、慶應義塾大学教授)
・バブルがはじけ、社会のなかの格差が拡がった平成という時代を振り返るとき、この本から教えられることは多い。働いても生活が楽にならない多くの人の存在に気づかされた(松永美穂、早稲田大学教授)
『東京プリズン』(赤坂真理、河出書房新社、2012)
十六歳のマリが挑む現代の「東京裁判」とは? 少女の目から今もなおこの国に続く「戦後」の正体に迫り、毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞受賞。読書界の話題を独占し“文学史的事件”とまで呼ばれた名作!(河出書房新社ウェブサイトより)
・あえて一言でいえば、平成は日本が「空虚な中心」の国から「明らかな王国」へと変容した30年であった。福島第一原発事故のあの混迷と不安のなかで、民主党の首相がTVの前から姿を消し、その代わりに天皇のお言葉が流れたとき、戦後民主主義は一つの終わりを迎えたのだと思う。そんな潮目の変わりを、作家的想像力の翼を最大限に拡げて本として描き出した。その意味で、平成を代表する一冊として、この本をあげないわけにはいかないだろう(佐藤俊樹、社会学者)
・前の世代から受け継いだ「解決されていないもの」を可視化し、一人の少女の人生と重ね合わせた。歴史や社会が高度に文学と結びついた感動的でいて「考えさせる一冊」(辻山良雄、書店「Title」店主)
あなたの思う平成を代表する本を教えてください!
読者のみなさまの考える、平成を代表する本の情報をお寄せください。回答いただいた方のなかから抽選で5名様に1,000円分の図書カードをプレゼントいたします。ご応募は3/18(月)まで。ふるってご応募ください! ご応募はこちらから!!