2020年に創刊50周年を迎える「学研の図鑑」シリーズ。そんな大きな節目を目前に、異色のタッグが組まれることになりました。そのお相手は、今年で連載40周年となる漫画「キン肉マン」。
「学研の図鑑 キン肉マン『超人』」は、主要キャラクターから、漫画に一コマしか登場しないような脇役キャラまで、およそ700体の超人をフルカラーで収録。「現実世界に超人たちが実在したら」というコンセプトで制作し、超人たちを「魚類のなかま」「哺乳類のなかま」「乗り物のなかま」など35種のなかまに分類して紹介しています。
これまで謎に包まれていた超人たちの身長や体重、出身地、強さを示す「超人強度」といった基本データをしっかり網羅。さらに、ビジュアルにもこだわり、漫画には線画でしか登場しない超人も様々な角度から研究して、リアルに描かれています。
その完成度の高さは、キン肉マンの作画を担当するゆでたまご・中井義則先生も「今後『キン肉マン』を描くにあたっての教科書になる」と太鼓判を押すほど。
さらに本書がすごいのは、図鑑らしく、超人の形や大きさを伝えることに徹底しているところです。
キン肉マンとの大きさが比べられる比較図や、超人の体の一部を実物大で確認できるコーナーもあります。筆者はバッファローマンのロングホーンの大きさなんて考えたこともありませんでしたが、実物大を見ることで本当にバッファローマンが実在するのではないかと思わされました。
図鑑も超人も夢のある世界。超人がリアルにいたら……と妄想をふくらませながらみると、より一層楽しめそうです。