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種をまく人の歩く速度であるく【逸冊レビュー6月号/元気をもらえる本】

『いそがなくてもいいんだよ』岸田 襟子・著 あらすじ

 走っても走ってもオリイブ畑はつきないのだから いそがなくてもいいんだよ 種をまく人の歩く速度であるいてゆけばいい 自然と共に生きる暮らしの中から生まれた、心あたたまる詩集。

投稿者・るるんさん(千葉県)

 五月の連休が終わり慌ただしい日常に戻る頃、毎年ふと手に取り繰り返し読んでいる素敵な詩集です。詩の一節が本タイトルにもなっている「誰もいそがない村」など、珠玉の名作がこの一冊に詰まっています。所々に描かれる挿絵もどこか清く懐かしく心に沁み込みます。疲れた心、どことなく明日への不安を感じる人に「種をまく人の歩く速度で歩いてゆけばよい」と、静かに優しく温かく語り掛けてくれたり…。ぜひ読んで欲しい一冊。

谷原店長のコメント

 種をまく人の歩く速度…その気持ちを忘れずに子供と接したいものです。