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「ぞっとする」話で猛暑を乗り切ろう 好書好日オススメの怪談本

古い日本家屋にさまよい出る死者たち 小野不由美の怪談小説集「営繕かるかや怪異譚 その弐」

 怪奇幻想ライター・朝宮運河さんの連載「ホラーワールド渉猟」は、ぞっとする本の宝庫ですが、なかでもこの夏、朝宮さん一押しの怪談がこちら。小野不由美さんは、代表作である大河ファンタジー「十二国記」シリーズの5年ぶりの新刊発売が10月に控えています。

>連載「朝宮運河のホラーワールド渉猟」一覧はこちら

いまココにいる怪異を1000種以上紹介 朝里樹さん「日本現代怪異事典」

 「ホラーワールド渉猟」からもう一冊。2018年に刊行され、ロングセラーとなっている事典です。戦後から現在にいたるまで、口承やネットで広まった怪異を1000以上紹介する労作。収集の苦労ばなしなどを著者にきいています。19年7月にはイラストをふんだんに使った『日本現代怪異事典 副読本』(笠間書院)も刊行されています。

異界・奇怪、クセになるぞ アンソロジスト・東雅夫

 7月刊行の『平成怪奇小説傑作集』(創元推理文庫)をはじめ、数多くの怪談文学のアンソロジーを編んでいる東雅夫さんによる朝日新聞連載「エンタメ地図」にもぞっとする本が並びます。異界散策小説と評するジョン・メトカーフ『死者の饗宴』(国書刊行会)などを紹介。

芸人・松原タニシさん「恐い間取り」 事故物件の居住体験つづる

 前の住人が何らかの理由で亡くなった事故物件ばかりを渡り歩き、住んだ部屋の間取りとともに体験談をつづる芸人のインタビューです。心霊スポットなどの「異界」を200カ所以上訪ねた第2弾『異界探訪記 恐い旅』(二見書房)を7月に刊行しています。

時空超えた不思議な世界観にひたる 「日本ならではの怪異にぞっとする」本

 昔から日本各地で語り継がれてきた怪談のなかには、地域ごとに異なるものや、時代ごとに移り変わってきたものもあります。現代までにさまざまな人たちの手によって語り継がれてきた怪談のなかから、日本ならではの不思議な世界観が味わえる怪談本を紹介しています。