10月20日は「世界統計の日」。公的統計の意義を理解してもらうことを目的に、国連によって制定された記念日だそうです(ちなみに日本独自の「統計の日」は10月18日なんだとか)。ちょうど5年に一度の国勢調査の締め切りも迫り来るなか、感覚的な統計で「あるある」の共感を呼ぶ「明日から使える死亡フラグ図鑑」が話題となっています。
本書は、映画やドラマ、小説などの作品に登場する“死亡フラグ”を1コマ漫画で紹介する図鑑。イラストレーターの茶んたさんが趣味でTwitterに投稿していたものに描き下ろしを加えて書籍化したものです。「こういう言動をすると死亡しがち」という死亡フラグを、アクション編、サスペンス編、ホラー編などのジャンル別に分類。選りすぐりの死亡フラグが集められています。
例えば、ホラー映画やゾンビ映画で、古い洋館に避難したり、スクールカースト上位のカップルがイチャイチャしたりするのは、十八番の死亡フラグ。こうした死亡フラグは、ある意味、伝統芸能の型のようなもので、見ている側も「水戸黄門」的な安心感があります。
個人的なお気に入りは、「冥土の土産にいろいろ教えてくれる人」。それまでは計算高く巧妙に事を進めていたのにも関わらず、最後の詰めで話さなくてもいいことを饒舌に語り、その心のスキをつかれて逆転劇の果てに死に至ります。まさに油断大敵。本人は“冥土の土産”だったつもりが、“冥土の置き土産”と化してしまいます。
「この死亡フラグ、何で見たんだっけ?」と思い出したくなるのも本書の楽しいところ。創作物の死亡フラグとはいえ、ジンクスということもあるので、決して自らフラグを立てることがないように注意したいものです。