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鬼滅にソロキャンプ…今年の流行語を本でフカボリ!~好書好日の記事より~

作・西原理恵子(『みんなのアマビエ』より)

鬼滅の刃

 漫画にはじまり、アニメ、映画と展開されるにしたがって一大ブームを巻き起こしている『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴、集英社)。その人気の理由について、さまざまな人が論じていますが、「ゾンビ」の観点から一石を投じたのがゾンビ学研究者の岡本健さんです。

>「鬼滅の刃」の鬼…なぜ人はゾンビ系キャラにひかれるのか 「大学で学ぶゾンビ学」岡本健さんインタビュー

あつ森

 累計販売本数2240万超を記録したNintendo Switchのソフト「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)。このヒットを受けて、ゲームの攻略本『あつまれ どうぶつの森 ザ・コンプリートガイド』(電撃ゲーム書籍編集部、KADOKAWA)もまた、発行部数70万部を突破しました。今やネットでなんでも調べられる時代、なぜ攻略本がここまで売れたのか? 理由を探りました。

>「あつまれ どうぶつの森」攻略本が売れたわけ 巣ごもり中にペラペラ、ゲームの楽しみ増幅

電撃の攻略本 /発行:KADOKAWA Game Linkage (c) 2020 Nintendo Licensed by NINTENDO

ソロキャンプ

 新型コロナウイルスの感染を避けつつ楽しめる「アウトドア」に注目が集まっています。それを象徴するのが、ユーチューブでキャンプの様子を配信する芸人のヒロシさん。『ヒロシのソロキャンプ』(学研プラス)は、愛用の道具などを紹介し、「1人でもこんなに楽しい」ことを教えてくれます。

>「ソロキャンプ」ブーム追い風、関連本続々 ヒロシさんの指南書・初心者向けレシピ…

自粛警察

 市民が市民を監視する「自粛警察」はなぜ生まれるのか――。日本アンガーマネジメント協会代表の安藤俊介さんによる『あなたのまわりの怒っている人図鑑』(飛鳥新社)は、怒りのメカニズムを解説し、怒りの事例をタイプ別に分類して紹介しています。例えば、県外ナンバーの車に嫌がらせをするのは、自分の正義を振りかざして怒る人。自分の正義が絶対なのか、一旦立ち止まって考えてみたいものです。

>「あなたのまわりの怒っている人図鑑」 あおり運転に自粛警察、怒りの暴走を止めるには?

「あなたのまわりの怒っている人図鑑」(飛鳥新社、著:安藤俊介、イラスト:モドロカ)より

BLM(Black Lives Matter)運動

 アメリカ・アトランタで黒人男性が警官に殺害された事件をきっかけに、全米で広がった「Black Lives Matter(黒人の命は大事だ)」。抗議運動が盛り上がる中、2013年にアメリカで出版されたグラフィック・ノベル『MARCH』(岩波書店)が改めて脚光を浴びています。

>公民権運動を描いたグラフィック・ノベル「MARCH」とは 黒人の全米抗議運動で再び注目

エッセンシャルワーカー

 エッセンシャルワーカーとは、命や暮らしを守る生活必須職従事者のことで、コロナ禍では医療や介護、物流などを支える人々が注目されました。『ゴミはボクらのたからもの』(幻冬舎)は、エッセンシャルワーカーである清掃員として働くお笑い芸人・マシンガンズの滝沢秀一さんが、イラストレーターの326さんと作った絵本。家にいる時間が増えて、ゴミの量が2倍になった時期もあったそう。そんなところからも「社会が見えてくる」と滝沢さんは話します。

>326さん、マシンガンズ滝沢秀一さんの絵本「ゴミはボクらのたからもの」 「日常を守っている人」はいっぱいいる

『ゴミはボクらのたからもの』(幻冬舎)より

アマビエ

 病が流行したとき「早々に私の姿を写して人々に見せよ」と予言を残し、海に消えたとされる江戸時代の妖怪・アマビエ。長髪にくちばし、体はウロコで覆われ、三本足のようなヒレを持つユニークな見た目で、漫画家の水木しげるさん、西原理恵子さんら多くのクリエーターがアマビエをモチーフに作品を発表しています。

>水木しげる、西原理恵子ら漫画家やクリエイターのアマビエ作品を収録 「みんなのアマビエ」が発売

オンライン○○

 自分の作った俳句をみんなで持ち寄ってあれこれと講評する句会は、「密」になりがち。フルーツポンチの村上健志さんが、さまざまな句会に参加して腕を磨く連載「フルポン村上の俳句修行~わかったつもりでごめんなさい~」も、リアルから「オンライン句会」へと移行しました。おかげで、全国の俳人と句座を囲むことができました。

>フルポン村上の俳句修行 初のリモート句会で、こんにちは!

愛の不時着/第4次韓流ブーム

 韓国の財閥令嬢と北朝鮮のエリート軍人との恋愛を描いた韓国ドラマ「愛の不時着」。ステイホーム中に一気見して、ハマったという人も多いのでは。民族分断の悲劇を恋愛劇に昇華させた作品の魅力と、そこから読み取れる韓国の北朝鮮に向けるまなざしを、日本映画大学准教授(社会学)のハン・トンヒョンさんが解説します。

>韓国ドラマ「愛の不時着」、北へ温かな視線 朝鮮戦争勃発70年、ハン・トンヒョン日本映画大学准教授に聞く

おうち時間/ステイホーム

 「ステイホーム」が求められる中、好書好日ではコロナ禍でこそ読みたい本をまとめました。一緒にいる時間が長くても夫婦で仲良く過ごせるコツを聞いた犬山紙子さんのインタビューや、実験感覚でスイーツ作りが楽しめるレシピ本、読むだけで旅行に行った気分になれる本などを紹介しています。

>特集「おうちで本を読もう」

◇ノミネートされた30語(50音順)

愛の不時着/第4次韓流ブーム▽新しい生活様式/ニューノーマル▽あつ森▽アベノマスク▽アマビエ▽ウーバーイーツ▽AI超え▽エッセンシャルワーカー▽おうち時間/ステイホーム▽オンライン○○▽顔芸/恩返し▽カゴパク▽鬼滅の刃▽クラスター▽香水▽GoToキャンペーン▽3密(三つの密)▽自粛警察▽Zoom映え▽総合的、俯瞰的▽ソーシャルディスタンス▽ソロキャンプ▽テレワーク/ワーケーション▽時を戻そう(ぺこぱ)▽NiziU(ニジュー)▽濃厚接触者▽BLM(Black Lives Matter)運動▽PCR検査▽フワちゃん▽まぁねぇ~(ぼる塾)