【絵本ナビより】人気急上昇の絵本!「ブランニュープラチナブック」(2021年11月)前編

【この記事で紹介する絵本】
【読者レビュー】「あなたはそのままでいいよと言われたように思う」
あなたはそのままそこに居たらいいと言われているような、そんな抱擁力のある作品でした。
絵画のような暮らしがなんとも素敵なのです。海の見える、天井の高いアトリエで、夢中になって大きな絵を描きつつ、親友の娘さんを預かる。小さな女友達を愛でながら、たまに大人っぽい会話をしたりして、本を読み、芸術を鑑賞し、料理をして、おしゃれして食事をする。アートはその生活の中で自然にアウトプットされて行く。海沿いのアトリエは厳しいけれど(笑)、私もこんな風に女性として熟成して行けたらと思いました。
アートに正解が無いように、人の生き方も実は正解が無いはず。ゆったりと呼吸をするように、そのままそこに居たらいいと、主人公のおばあちゃんの佇まいが教えてくれるような気がしました。
物語もいいですが、美術品のような絵が印象的で、飾っておきたくなるような絵本です。(カオリンゴカモシレナイさん 40代・ママ)
【読者レビュー】「真冬の大冒険」
「たろうがらす じろうがらす」は大人から見ると一見、からすの兄弟がお留守番中に雪遊びをする(そして風邪をひく)という日常風景が描かれているだけに思えますが、子どもから見ると雨があられに変わり、雪に変わる中での兄弟の発見や感動や想像力で遊ぶ様子が描かれていて、この一日は兄弟にとって風邪をひいたことまで含めていろんな体験、経験に結びつく特別な一日だったんだなと、かこさとしさんのあとがきを読んで気づかされました。
ついつい大人は雪で遊ぶ→風邪をひくという結果までが見通せてしまい、制止しがちですがこどもはこういった一つ一つの小さな経験の積み重ねによって大きく成長しているんですね。かこさとしさんがこの本のあとがきでおっしゃっていることが、こうやって花開いてますよ!と天国のかこさんに伝えたいです。(いちりんのはなさん 40代・ママ)
【読者レビュー】「大人でも面白い」
消防士さんというと、火事の時に火を消すお仕事に注目されがちですが、それ以外の時に何をしているのか、消防車の中はどうなっているのかなど、とても詳しく書かれていて、大人も感心する内容でした。
少し前に、消防士さんが消防車の見学をさせてくれたことがあったのですが、その時に見せてもらったホースカーなども絵本に描かれていて、子どもたちも「このあいだ見せてもらったやつだ!」と興奮していました。
この本を読んでから見学させてもらったら、また違う面白さがありそうです。寝る前の読み聞かせというよりは、一緒に読んで楽しむ本ですね。(ぷくぷくさんさん 30代・ママ)
【読者コメント】「温かな教え」
やさしくておとなしい、しろいぞうのこ、しろくん。みんなと同じように、かけっこやおしゃべりが上手にできないしろくん。そんなしろくんが、へんなにおいがする、きっと火事だと、森のみんなに危険を知らせます。森のみんなが逃げる中、逃げ遅れたしろくん。しろくんを助けようと、命をかけて守ってくれたおかあさん……。
悲しくも優しく、愛に溢れた温かな作品です。
子どもたちに、優しく教え導く村長さんや、命をかけて子どもを守るおかあさんぞうの姿を通して、大人としての責任や在り方を、示してくださっているように思います。そして、そんな大人に導かれ、子どもたちは、違いを認め、個性を尊重し、助けあって生きることの素晴らしさを学んでいくのだと。
村長さんの優しい言葉に触れると、在りし日の加古先生のお姿と重なり、胸が熱くなります。(あさみーこさん 50代)
>『サンドイッチにはさまれたいやつよっといで』あらすじはこちら
【読者コメント】「子どもが読む関西弁が可愛い」
とにかく楽しい!
おにぎりの具にいれてもらえなかったソーセージやかつ、焼きそばたちが、どんどんサンドイッチのパンの中へ。『入ったらええわ~。』とか、そのやりとりが、全部関西弁だから、子どもの読む声が可愛いくて、ほほえんじゃいます。
「えー、それもはさんじゃう?」というメンバーが続々現れるから、「うそ~!これは美味しいのかなぁ」と、親子で楽しみました。(みっとーさん 30代・ママ)
【読者コメント】「子どもの交通事故回避の一助に」
好奇心いっぱいの小さな子どもとのお散歩は、ハラハラしたり、ドキドキしたり。かわいいくだものたちが「手をつなごうね」「飛び出さないでね」といった、交通安全のルールを小さなお子さんにやさしく伝えてくれる絵本です。子どもの交通事故のニュースを見るたび、いつも胸を痛めるのですが、幼い頃から絵本を通じて、子ども自身が気を付けるべきことが伝わるのは素晴らしいです。事故回避の一助になると思います。(ぼんぬさん 40代・ママ)
【読者コメント】「大爆笑」
とにかく楽しいです。
「おでん」と「でんしゃ」をくっつけようという発想が素晴らしい! おでんの具材がどんどん連結していくのも面白いし、沖縄から北海道まで日本縦断の旅をしていくのも、旅行気分になれて楽しかったです。しかも沖縄のゴーヤに始まり、鹿児島の豚に宮崎のピーマン、山口のフグに岡山の桃太郎……全国各地の名物が沢山出てきて、おでんしゃを見送ったり、連結を手伝ったり。
中でも牛すじさんの連結失敗には大爆笑! ことごとく失敗してどうなることかと思いきや、最後はちゃんとみんな一緒にお鍋の中へ。本当にその頑張りほめてあげたい(笑)。お鍋の中はぎっちりほかほか美味しそうで、おでんが食べたくなりますね。
カラフルで元気なイラストは細かいところまで楽しめます。日本の地理にまで詳しくなれる、楽しいおでんしゃ絵本です。(MYHOUSEさん 50代・ママ)
【読者コメント】「いのちをいただきます」
食育絵本、というと堅苦しい感じですが、accototoさんのふんわりした絵と優しい語り口で目の前のお魚の切り身がどうやってここに来たかを、想像を膨らませながら辿っていきます。
リアルと想像を上手くミックスされているのですんなり食材について思いを馳せることができました。
子供と台所に立つとどうしても、包丁の使い方だとか調理の仕方について教えてしまいがちですが、その食材がまな板にのるまでのお話も少しずつしていこうかなと思いました。
実際に子供に食材のルートを話すとなんだかリアルが先行してしまいそうなので台所で話すよりこの絵本を通して話す方が良い気がします。
最後の男の子のセリフが食材に対しての感謝が表れていてほっこりします。(いちりんのはなさん 40代・ママ)
【読者コメント】「アート作品のような1冊です」
お月見の季節に6歳の娘と読みました。ペク・ヒナさんの絵本は初めて読みましたが、なんとも言えない不思議な表現力で、どうやって作った(描いた)のかな……と思わず制作風景を覗いてみたくなりました。紙で作られた登場人物たちと、アパートはミニチュアの模型でしょうか。暗闇に光る灯りがとてもきれいで幻想的です。
長谷川義史さんの大阪弁がこの不思議な世界に絶妙にマッチしていて、最後まで楽しく読みました。暑さでお月さんが溶けてしまい、それをシャーベットに…なんて、わくわくする展開でおもしろかったです。
娘も「これは紙で作ってるのかな…どうやって作ったの?」などと言いながらじっくりと見ていました。アート作品のような絵本でした。(ouchijikanさん 40代・ママ)
【読者コメント】「心温まる」
キツネのコンコンと五助じいさんが出会い一緒に生活をはじめるお話。五助じいさんになつくコンコンのかわいいことかわいいこと。五助じいさんのコンコンに対する愛情も伝わってきます。心温まりました。
同じ種類の動物とすごすことが必ずしも最善というわけではなく、種族を越えての友情・愛情が勝ることもあるんだなと思えるお話です。
最後に他のキツネ達が練習するシーンは思わずクスリと笑ってしまいました。このお話の後も、きっと五助じいさんもコンコンもお互い時々会いに行くのかな、そうであってほしいなぁと、その後のお話を想像しました。ずっと仲良しの二人でいてほしいです。(バーバショコラさん 30代・ママ)
【読者コメント】「繰り返しの音が楽しい」
パンパンパンと繰り返しの音がたくさんあり、読んでいると楽しくなるリズムのある本です。イラストも大きく、パンのパンダの顔が本いっぱいにひろがっていてとてもかわいいです。パンの種類で色が違うのですが、優しい色合いでとくにジャムパンダぱんがとてもかわいいです。(ナイアガラさん 20代・ママ)
>『おしりたんてい ププッ きえたおべんとうのなぞ!』あらすじはこちら
【読者コメント】「至って平和な物語」
毎度、安心度100%の探偵もの。仕事ができる男には、事件のほうから寄ってくる。探偵に休みはないと、男前対応。かっこいい。
今回は知恵を使って解決させていた。列車から降りることなく、華麗に活躍する名探偵の雄姿をぜひ絵本で楽しんで欲しい。物語の本筋とは全然関係ない部分でも、なにか面白いところを作って提供してくれる。背景の看板や、脇役たち。個性豊かなその他大勢の人たち。巻末のニュース新聞の記事など、どのページにもユーモアがあり、絵を見ているだけでも楽しい。本筋とは別に事件が発生&解決していたりと、盛りだくさん。
ゆるい雰囲気で、軽い話しなので、寝る前に読んでも絶対にうなされることはないと保証できる。楽しい夢が見られそうだ。(渡辺諦さん 40代)
【読者コメント】「絵の魔力」
とにかく表紙に惹きつけられました。そして、どのページも、なんとも説明のしがたい、ずーっと見ていたいような不思議な魔力のような魅力があります。だまし絵でもあるのですが、それだけではない、深くて静かな世界です。画集的な感じもしますが、これも一種の絵本という形のメディアの魅力ですね。面白いです。他に『真昼の夢』『どこでもない場所』があります。(テレフォン21さん 50代)
【読者コメント】「読書も遊びも勉強も!」
可愛いモルモットと、けだまーずというユルイ生き物!? の可愛さで思わず手に取りましたが、可愛いだけの絵本ではありません! 臆病で、心配性で、やる前からできないと諦めてしまう ちゃも を、ちゃもの毛玉である けだまーず が成長させてくれる冒険物語です。
子どもには、失敗を恐れずにまずは何でもやってみてほしいなぁと思うので、とても共感しました。おはなしの途中、迷路が2つあり、子どもも「ちゃも、つれてってあげる!」と、ノリノリ。けだまーず探しもあり、ニコニコ指差し、楽しみながら読んでいました。
作者のなかや みわさんは、実際にモルモットを飼っていらっしゃるということで、裏表紙裏には、モルモットの鳴き声や仕草についても書かれています。この1冊で、読書だけでなく、遊びも勉強もできてしまう! なんて、お得な1冊でしょう。子どもは、しろろが好きなので、ぜひ、続編として他の子たちもよろしくお願いします!(うさぎのタンタンさん 30代 ママ)
【読者コメント】「おいしいパンがいっぱい」
うさぎのパン屋さんのいちにちが、こまかく描かれていて、とても楽しいです。いろいろなパンは、こんなふうに作られているんですね。お店にならんでいるパンの種類が多くて、びっくり。パンの名前もしっかり書いています。私もおいしそうなパンを選んでみました。パンをつくっているうさぎも、お客さんのうさぎも、子どものうさぎたちも、みんなうれしそうな顔をしているのが、いいですね。ページをめくるたび、香ばしい香りがしてきそうでした。(どくだみ茶さん 40代・ママ)