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サルトルの「家の馬鹿息子」、邦訳全5巻が完結

 「今日、一個の人間について何を知りうるか」という問題提起で始まるジャンポール・サルトル著『家(うち)の馬鹿息子 ギュスターヴ・フローベール論(一八二一年より一八五七年まで)』。邦訳全5巻が完結した。原著は1972年、邦訳1巻は82年刊。1~3は平井啓之・鈴木道彦・海老坂武・蓮實重彦訳、4・5は鈴木・海老坂監訳(人文書院・各9900~2万2千円)。=朝日新聞2022年2月5日掲載