今年35周年を迎え、多くの子供たちに愛される児童書「かいけつゾロリ」シリーズが、「同一作者によって物語とイラストが執筆された単一児童書シリーズの最多巻数」として、ギネス世界記録に認められた。
「かいけつゾロリ」は、原ゆたかさんが文章と絵を手がける。いたずらの王者をめざすキツネの主人公「ゾロリ」が、失敗を重ねながらも冒険を繰り広げていく物語だ。シリーズ1巻目を1987年にポプラ社から刊行。今年7月に71巻目「かいけつゾロリ にんじゃおばけあらわる!」を出版し、10月24日にギネス世界記録に認定された。累計発行部数は3500万部を超える。
■「全国の小学生が支えに」
原さんは29日、都内で開かれた公式認定証授与式で、「ゾロリには失敗しても次に進んでいくポジティブさがある。誰かの勇気になれればいいと思って描いてきた作品を、全国にいる小学生が支えてくれた」と読者への感謝を口にした。
(田中瞳子)朝日新聞デジタル2022年11月29日掲載