美術家の横尾忠則さんが朝日新聞に寄稿したさまざまな「ビジュアル書評」を紹介するフェアが、東京都中央区の銀座蔦屋書店で開かれている。9月1日まで。
横尾さんは2009年から朝日新聞の書評委員を務め、アートや生死をテーマにした本など、これまでに約260冊の本の書評を手がけている。文章による書評だけでなく、ときには本から着想を得た絵を添えたり、活字を回転させたり白黒を反転させたりといった横尾さん独自の「ビジュアル書評」を制作してきた。
今回のフェアでは横尾さんの書評とともに、レイアウトの指示を書き込んだ手書きの原稿用紙や取り上げた書籍が店頭に展示され、本は購入することもできる。企画した同書店の篠田みどりさんは「ビジュアル書評がどのような過程で作られているのか、手書きの原稿と本と掲載紙面、この三つをセットで見て楽しんで欲しい」と話した。=朝日新聞2024年7月6日掲載