1. HOME
  2. エリック・カール回顧展 「はらぺこあおむし」切って貼って誕生! 絵本原画や創作背景

エリック・カール回顧展 「はらぺこあおむし」切って貼って誕生! 絵本原画や創作背景

「はらぺこあおむし」1987年版表紙 エリック・カール絵本美術館蔵 Collection of the Eric and Barbara Carle Foundation. © 1969, 1987 Penguin Random House LLC.

 「はらぺこあおむし」など色彩豊かな絵本で知られる、アメリカの絵本作家エリック・カール(1929~2021)の回顧展が、東京都現代美術館で開かれている。世界中で愛される絵本の数々がどのように生まれたのか、約180点の展示を通して創作の背景に迫っている。

 「はらぺこあおむし」日本語版50周年を記念して、米マサチューセッツ州のエリック・カール絵本美術館とともに開催。「はらぺこあおむし」「パパ、お月さまとって!」など、27冊の絵本原画が並ぶ。カールの絵本原画の多くは、色や模様をつけた薄紙を下絵に合わせて切り抜き、それを貼り合わせるコラージュの手法で作られているが、貼り合わせた紙の質感や、描き加えられたクレヨンやペンによる筆致の楽しさが間近に味わえる。

 また、構成段階のダミーブックは12点を展示。八巻香澄学芸員は「どのような試行錯誤を経て絵本が生まれていったのかを知れる。お子さんはもちろん、子どもの頃にどんなふうに絵本を楽しんでいたかを思い出しながら、大人の方にも見ていただきたい」と話す。

 7月26日まで。10月に福岡、来年3月に大阪へ巡回する。(松本紗知)=朝日新聞2026年6月27日掲載