1. HOME
  2. 「怪談レストラン」シリーズ(童心社) 人気の5冊を改訂新版として出版

「怪談レストラン」シリーズ(童心社) 人気の5冊を改訂新版として出版

シリーズ30周年を記念した改訂新版5冊

 あいさつがわりの前菜に、がつんとくるメイン料理、あと引く味のデザート……。古今東西の民話をもとにした怪談をコース料理に見立てたオムニバス形式の児童書「怪談レストラン」シリーズ(童心社)が、この夏で刊行30周年を迎えた。6月には人気上位の5冊が、改訂新版として出版された。

 1996年7月に刊行が始まり、2007年までに全50巻が刊行された。アニメや映画にもなり、累計発行部数は970万部にのぼる。

 シリーズは児童文学作家・松谷みよ子さんの発案で生まれた。松谷さんが責任編集を務め、民話の研究者や作家たちで構成される編集委員会が議論して各巻の構成を組み立てた。1巻目の「幽霊屋敷レストラン」を始め、「化け猫」「殺人」「ゾンビ」など、一つのテーマで1冊ができあがっている。各巻に十数編が収録され、1編は5~10分で読めるので、読書に慣れていない子どもも手に取りやすい。

 改訂新版は、内容はそのままに、暗闇で光る蓄光カバーになっている。童心社編集部の榊原朋美さんは「今読んでも何一つ色あせない強烈な面白さがある。まだ手に取っていない現代の子どもたちにも、ぜひ届いてほしい」。(松本紗知)=朝日新聞2026年8月29日掲載