平昌パラリンピックの余韻から、選手たちの素顔を知りたくなり、『義足でダンス 両足切断から始まった人生の旅』(エイミー・パーディ、ミシェル・バーフォード著、藤井留美訳、辰巳出版・1944円)を手にとった。著者エイミーは2014年のソチ・パラリンピック、スノーボードクロス競技で銅メダルをとった米国女性。リオ・パラリンピックの開会式では、ロボットとのダンスを披露した。
19歳で細菌性髄膜炎にかかり両足を切断、腎臓移植手術も受けるなど、著者自身が語る試練と挑戦の半生である。両足切断を決めたとき、著者は「どうにか正気を保つため」、「自分を憐(あわ)れまない」「スノボを再開する」などの目標をたてる。しかし、両足義足のスノボ経験者は見つからず、まさに手探りで道を切り開いていく。
常に自分を鼓舞する著者だが、初めて見た義足のカッコ悪さに泣いたり、ボーイフレンドが義足をどう受け止めるか気にしたり、そんな日常も描かれる。
著者のエネルギーが伝わる1冊だ。
(久田貴志子)=朝日新聞2018年4月21日掲載
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