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人気コミックの深遠な謎に迫る

「進撃の巨人」と解剖学 その筋肉はいかに描かれたか (ブルーバックス) 著者:布施 英利 出版社:講談社 ジャンル:新書・選書・ブックレット

価格:972円
ISBN: 9784062578929
発売⽇: 2014/11/21
サイズ: 18cm/228p

「超大型巨人」の顔を覆っている白いひもは筋肉なのか骨なのか? 巨人の異様かつ迫力ある造形が読者を惹きつけるコミック「進撃の巨人」。「美術解剖学」の視点から、作品の魅力の根…

評者:本郷和人 / 朝⽇新聞掲載:2015年02月08日

「進撃の巨人」と解剖学—その筋肉はいかに描かれたか [著]布施英利

 日本中で、いまもっとも多くの人々が「謎とき」に悩み、かつ楽しんでいるコミック『進撃の巨人』(単行本累計発行部数4千2百万部)。この深遠で魅惑的な謎に、「美術解剖学」を武器として敢然と立ち向かうのが本書である。
 美術解剖学とは、人体の解剖学的な構造を美術制作や美術批評に用いるための、科学と美術を融合する知識体系であり、ダビンチや森鴎外とも深い関わりをもつ。
 「からだ」を解剖学的に認識することでその構造や美しさを正確に把握しようとするために、「からだ」の形状に直接的な影響を与える骨格と筋肉を凝視する。この視座をもって巨人を解剖すると、巨人は(1)「人間型」、(2)「通常種」、(3)「奇行種」に分類できる。さらに各々(おのおの)の特徴を解析すると、その成果は巨人出現の秘密の近傍にまでたどりつく。
 著者の振るうメスは鋭利であり、説得的。『進撃の巨人』の副読本としてだけでなく、「からだ」の美しさを知るために、おすすめの一冊である。
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 講談社ブルーバックス・972円