1. HOME
  2. 書評
  3. 社会学と歴史学の距離感の違い

社会学と歴史学の距離感の違い

現代思想の時代 〈歴史の読み方〉を問う 著者:大澤 真幸 出版社:青土社 ジャンル:哲学・思想・宗教・心理

価格:2376円
ISBN: 9784791767908
発売⽇: 2014/06/24
サイズ: 20cm/242p

1970年代初頭から現代までの社会/思想の推移について、1973年に創刊された雑誌『現代思想』の特集と営みを補助線としながら大澤真幸と成田龍一の2人が考察。これからの歴史…

評者:朝日新聞読書面 / 朝⽇新聞掲載:2014年07月13日

現代思想の時代——〈歴史の読み方〉を問う [著]大澤真幸・成田龍一

 昨年創刊40年を迎えた雑誌「現代思想」の歩みは日本の(一般名詞としての)「現代思想」とどう絡み合っているのか。社会学者と歴史学者が語り合った。創刊当時はマルクス主義を中核とする「戦後思想」の影響が色濃く残っていた時期だった。1980年代になると、ドゥルーズ、デリダ、ソシュールなど、いかにも「現代思想」らしい誌面になる。90年代後半以降になると、カルチュラル・スタディーズの影響が色濃くなり、「ストリート・カルチャー」「レズビアン/ゲイスタディーズ」などの特集が並ぶ。「近代」に対する社会学と歴史学の距離感の違いや、最近は西洋の思想家をまったく参照しない思想書が出ている、という大澤の指摘が興味深い。
    ◇
 (青土社・2376円)