日本将棋連盟の月刊誌「将棋世界」で2011年夏から、日本将棋連盟関西本部(大阪市)所属棋士らの生き様を活写する連載「関西本部棋士室24時」を担当している。この夏、その傑作を集めた「関西若手棋士が創る現代将棋」(マイナビ出版、税別1540円)を出版した。「真剣な空気の中にある、関西らしい笑いを紹介したかった」と話す。
神戸市出身、大阪市在住。プロ棋士養成機関「奨励会(しょうれいかい)」で最上位まで昇った。年齢制限で退会後、観戦記者として活躍中だ。妻は女流棋士の村田智穗(ちほ)さん。
巻頭に、関西の精鋭5棋士の座談会を盛り込んだ。菅井竜也王位、糸谷(いとだに)哲郎八段、稲葉陽(あきら)八段、斎藤慎太郎七段、船江恒平六段の顔ぶれが友情出演したのは、人望の表れだろう。「彼らが活躍し始めたころからを描いた本文と、トップ棋士の仲間入りを果たした現在の座談会とを比較していただけると、楽しいかも」
当時の藤井聡太(そうた)四段と菅井竜也七段の対局も詳しく描いた。「藤井さんが、対局中、どんなことを考えていたのか、きちんと書き記したかった」(佐藤圭司)=朝日新聞2018年9月19日掲載
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