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自分の中にある“中2”の部分を引き出した  中川大志さん、映画「覚悟はいいかそこの女子。」で主演

文:根津香菜子、写真:有村蓮

「観賞用男子」が初彼女をゲットすべく奮闘!

 近年、少女漫画の実写化が続く中、すらりとした長身とさわやかなルックスで様々なタイプのイケメンを演じ分けている中川大志さん(20)。そんな中川さんが今作で演じたのは、イケメンなのに恋愛経験ゼロという「ヘタレ男子」だ。

 原作は椎葉ナナさんの同名漫画で、幼いころから女性にチヤホヤされてきた主人公の古谷斗和が、初彼女をゲットすべく奮闘する青春コメディ。ある日、彼女ができた同級生から「所詮お前は観賞用男子だ!」と言われた斗和は、学年一の美少女・三輪美苑に告白するも「逆壁ドン」され、あっさりとフラれる。

 「原作を読む前は、王子様キャラの男の子が女の子を引っ張っていくっていうのが少女漫画の王道かなと思っていたのですが、読んでみたらこの作品ではその男女の力関係が逆転しているんです。男の子が女の子に振り回されていて、そこが僕には新鮮でした。

 斗和というキャラクターは、好きな子に対して、がむしゃらで一生懸命なんです。アプローチしても相手にしてもらえないけど、犬みたいにいつもくっついていて、借金取りから彼女を守ろうとしても、ビシッと守りきれないところがあるんですけど、それが彼の魅力だと思います。少女漫画に出てくる男の子は、読んでいる人にとって『憧れの存在』でなければいけないと思っているので、美苑への想いが膨らんでいくほど、空回りしたり、ダサいところを見せたりしてしまうけど、そんな姿をカッコよく見せたいと思いました」

 どうにかしてもっと近づきたいと、斗和は美苑の隣部屋に引っ越してきて一人暮らしを始める。はじめは軽い気持ちで美苑に告白していた斗和だが、次第に素顔の美苑を知り、優しさに触れ、本気で好きになり始める。

©椎葉ナナ/集英社 ©2018映画「覚悟はいいかそこの女子。」製作委員会

精神年齢「中2」の男子はピュア

 「壁ドン」や「床ドン」などの胸キュンシーンもあれば、ちょっとおバカな4人の男子高校生の友情も描かれていて、思わずクスリとする場面も。

 「高校生っぽいノリや会話のテンションなど、男子4人組の雰囲気は撮影の空き時間もあのままでした。僕も普段は何人かでつるむことが多いですけど、年の近い男子が集まると、自然とああいう空気感になりますね。この作品の男子たちは、“精神年齢中2くらい”で設定しているんです。台本を読んだ時、『これはけっこうピュアな男子だな』って思ったんですよ。

 今の高校生だと情報もたくさん手に入る時代だし、学校の外ではSNSとかで会話して、あんまりファミレスや教室で集まったりしないかもしれない。でも、僕も含めて男子はみんな、どこか中2でとまっているところがあるんですよ。まだ知らないことや経験していないことに対する興味や好奇心をもっていて、そこを増幅させてイメージしたピュアな男子が『中2くらいだな』って。僕もみんなでワチャワチャしながらバカみたいに盛り上がるのが楽しかったので、そういうお調子者な男子高校生がいてもいいなと思いました」

ハリウッドスターのインタビュー集や廃墟の写真集が好き

 実写化の作品を何作か経験している中川さん。演じる上で心がけていることを聞いてみると、「自分にないものは出てこないと思っています。自分と役の性格が具体的には違っても、なにか共通する部分があるはず。そこを見つけて、あれば膨らませていくんです。今回、斗和を演じるにあたって『なんでこんなに美苑を追いかけるんだろう』ってはじめは思ったんです。でも、近づくにつれて美苑にも笑顔があることを知って、その笑顔を自分に向けてほしいとか、もっと知りたいって思う気持ちは、とても共感しますね」。

 最近は語学の勉強もかねて、ハリウッドスターたちのインタビュー集を原書で読んでいるそう。

 「オーランド・ブルームが一躍人気者になってからの撮影中のエピソードとか、海外と日本の撮影現場の同じところと違うところを知ることができておもしろいです」

 また、幼いころから図鑑や写真集を見るのが好きだという中川さんに最近のお気に入りを尋ねると、「国内外の廃墟の写真集を見るのが好きですね。山の中でロープウエイが停止してつられたままの場所とか。そこが全盛期だったころを想像しながら廃墟を見るのが好きなんです。たまにそういう場所で撮影することもあるんですが、そんなときは一人でワクワクしています(笑)」。

>中川大志さんのインタビューフォト集はこちら