科学はおいしさにどこまで迫れるか。元マイクロソフト社最高技術責任者が料理の世界に転身してラボを創設、実験の成果を問うた『モダニスト・キュイジーヌ アットホーム 現代料理のすべて』(KADOKAWA・1万6200円)の日本語版が出版された。オールカラー約400ページ、重量3・2キロという文字通りの大著だ。
先端の器具を駆使し、味覚を創造する料理人の動きを、主著者のネイサン・マイアーボールド氏は調理法革命ととらえ、技術の実証に取り組んできた。家庭向けにまとめた本書のレシピ数は406。ゆで卵は黄身と白身の変化を温度ごとに示し、肉を煮る圧力鍋ごと断面写真で見せる。
日本語版監修の辻静雄料理教育研究所・八木尚子副所長は「詳細なデータと共に、食への愛情が伝わってくる。手間をかけた料理書の力を再認識させられた」と話す。世界で累計27万部、日本語は8言語目。KADOKAWAの菅原哲也翻訳書編集長は、「食をコンテンツとして考えようという社内の意識に一致しました」(長沢美津子)=朝日新聞2018年11月3日掲載
編集部一押し!
-
ひもとく 戦後80年、アメリカ 「敗北」からの展開、再検討を 古矢旬 古矢旬
-
-
朝宮運河のホラーワールド渉猟 小泉八雲の世界を味わい尽くす 翻案、アンソロジー、新訳の収穫 朝宮運河
-
-
小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。 【連載30回記念】市川沙央さん凱旋! 芥川賞後の長すぎた2年。「自費出版するしかないと思い詰めたことも」 小説家になりたい人が、なった人に〈その後〉を聞いてみた。#30 清繭子
-
新作映画、もっと楽しむ 映画「星と月は天の穴」主演・綾野剛さんインタビュー 肉体的表現を抑制した「耳で観る映画」 根津香菜子
-
えほん新定番 内田有美さんの絵本「おせち」 アーサー・ビナードさんの英訳版も刊行 新年を寿ぐ料理に込められた祈りを感じて 澤田聡子
-
ニュース 第174回芥川賞・直木賞の候補が決定 坂崎かおるさん、葉真中顕さんら10人 好書好日編集部
-
トピック 【プレゼント】第68回群像新人文学賞受賞! 綾木朱美さんのデビュー作「アザミ」好書好日メルマガ読者10名様に PR by 講談社
-
トピック 【プレゼント】大迫力のアクション×国際謀略エンターテインメント! 砂川文次さん「ブレイクダウン」好書好日メルマガ読者10名様に PR by 講談社
-
トピック 【プレゼント】柴崎友香さん話題作「帰れない探偵」好書好日メルマガ読者10名様に PR by 講談社
-
インタビュー 今村翔吾さん×山崎怜奈さんのラジオ番組「言って聞かせて」 「DX格差」の松田雄馬さんと、AIと小説の未来を深掘り PR by 三省堂
-
イベント 戦後80年『スガモプリズン――占領下の「異空間」』 刊行記念トークイベント「誰が、どうやって、戦争の責任をとったのか?――スガモの跡地で考える」8/25開催 PR by 岩波書店
-
インタビュー 「無気力探偵」楠谷佑さん×若林踏さんミステリ小説対談 こだわりは「犯人を絞り込むロジック」 PR by マイナビ出版