英国の巨匠画家D・ホックニーと評論家が対話形式で進める“美術の教科書”。「歴史」と題しているが、全く年代順ではなく、洞窟絵画とピカソ、モネとホックニーを並べて語るといった具合だ。
従来の美術史や社会的背景といった「文脈」より、絵そのものに向き合おうとする姿勢が鮮やか。ローズ・ブレイクのかわいいイラストとともに、「影とは『光がない』部分」だとか、「視線はつねに動いている」といったホックニーのコメントが利いている。(大西若人)=朝日新聞2018年11月3日掲載
英国の巨匠画家D・ホックニーと評論家が対話形式で進める“美術の教科書”。「歴史」と題しているが、全く年代順ではなく、洞窟絵画とピカソ、モネとホックニーを並べて語るといった具合だ。
従来の美術史や社会的背景といった「文脈」より、絵そのものに向き合おうとする姿勢が鮮やか。ローズ・ブレイクのかわいいイラストとともに、「影とは『光がない』部分」だとか、「視線はつねに動いている」といったホックニーのコメントが利いている。(大西若人)=朝日新聞2018年11月3日掲載