「朝日って、なんて素晴らしいんだ」……。
広い野原に生まれ育ったテントウムシの天平は、すべてを宝石のように輝かせるお日さまを見て、毎朝のように感動していました。ただ、いつも考えていたことがあります。「あの朝日の向こうには、何があるんだろう?」。そんなある日、世界でもっとも素晴らしいものを求めて旅立ちました。旅先では、自分だけに朝露がおりないというリンドウの嘆きに耳を傾けました。また、初めて見る小川では、光ることのできないゲンジボタルとも出会いました。そして、人間の女の子とは友だちになりました。
そんなたくさんの出会いを通して天平が見つけた、世界で一番素晴らしいものとは……。美しい自然とともに描く、心優しい者たちの物語絵本です。
定価1200円+税 文芸社 03・5369・2299