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早世の天才・伊藤計劃の絶筆を円城塔が繫いだ奇蹟の作品【逸冊レビュー3月号/びっくりする本!】

『屍者の帝国』 伊藤 計劃 、円城 塔・著 あらすじ

 屍者復活の技術が全欧に普及した十九世紀末、医学生ワトソンは大英帝国の諜報員となり、アフガニスタンに潜入。その奥地で彼を待ち受けていた屍者の国の王カラマーゾフより渾身の依頼を受け、「ヴィクターの手記」と最初の屍者ザ・ワンを追い求めて世界を駆ける―

 伊藤計劃の未完の絶筆を円城塔が完成させた奇蹟の超大作。

 投稿者・匿名さん(神奈川県)

 伊藤と円城の組み合わせ(?)は常に刺激的。屍者という言葉、霊素・擬似霊素の機能をベースに、歴史的SFというジャンルを改めて提示してくれた。彼らの競作となる歴史的冒険小説の読後感は、今回もサプライズを伴って残る。奇才伊藤のアイデアがもっと残っていたことを祈る。

谷原店長のコメント

 早生の天才。初めて伊藤計劃に出会った時の感動と昂揚感はわすれられません。円城塔の力でまさに屍者の国から蘇った!