天皇陛下は日本一の旅人! 「地球15周半」の旅の記録まとめた竹内正浩さんが語る天皇像
東に災害が起きれば、被災者の手を握って励まし、西に戦没・死没者の慰霊祭があれば、蝉しぐれのなかで瞳を閉じて祈る。文字通り東奔西走の日々を送ってこられた両陛下。その旅の移動距離、目的地、回数は? 文筆家・竹内正浩さんが資料をかき集め、約1年半をかけて集計しました。
象徴天皇制、どこに向かうのか 赤坂真理さん、河西秀哉さんが対談
象徴天皇制はどのように生まれ、どこに向かうのか――。小説『箱の中の天皇』(河出書房新社)を刊行した作家の赤坂真理さんと、『天皇制と民主主義の昭和史』(人文書院)の著者で名古屋大大学院准教授の河西秀哉さんが対談しました。
上皇 専制と形骸化、変転した院政
天皇の生前退位は、一八一七年に譲位した光格天皇(一七七一~一八四〇)以来約二〇〇年ぶり。光格は譲位後、新天皇から太上天皇の称号を、辞退と慰留という慣例の手続きを経て贈られた。光格上皇は一八四〇年に亡くなったので、なんと約一八〇年ぶりに上皇がいることになる。
歴代天皇の系譜を一望 『天皇家全系図』
天照大神、初代神武天皇から125代の現在の天皇までを一望する『天皇家全系図』(米田雄介監修、井筒清次編著、河出書房新社)は歴代天皇を系図で紹介する。
皇室取材30年の記者が見た天皇 「宮中取材余話 皇室の風」書評
「象徴天皇とは何者か」。学問の各分野で発せられてきたこの問いは、「今も解を求めてさまよいつづけているのではないか」と著者は見る。戦前、戦後の二生を持つ昭和天皇、はじめから象徴天皇として出発した現天皇、この転換についての分析を「解」の鍵として論証する。
天皇の生前退位 在位28年で築き上げた「国体」
2016年8月8日に発表された「象徴としてのお務めについての天皇陛下のお言葉」には、1945年8月15日の玉音放送で流された「終戦の詔書」を思わせる言い回しが使われている。
歴史を総括する前に 襞状の時間、結び合う出来事
改元をきっかけに一時代が終わり、新しい時代がやってくるかのように、人々は何かの終焉と何かの始まりを語りたがっている。「歴史の総括」。だがこうした強迫観念とでもいうべき現象は、私たちが日々過ぎ去る時や年月に押し流され、自らの歴史的な位置を見失っていることと深い関係がある。