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人の気配を感じないほどの大自然の中で【逸冊レビュー7月号/旅に連れて行きたい本】

『旅をする木』星野 道夫・著 あらすじ

 正確に季節がめぐるアラスカの大地と海。そこに住むエスキモーや白人の単純で陰翳深い生と死を、味わい深い文章で描く。天と地と人が織りなす物語を、暖かく語りかけてくるエッセイ集。

投稿者・匿名(兵庫県)

 アラスカはマイナス40度にもなる極寒の大地。冷たく灰色なイメージなのに、この本からはいつも温かみを感じた。それはきっと著者の持つ豊かな感受性というフィルターを通しているからだろうなと感じた。「いざ、アラスカへ」とは言わないけれど、人の気配を感じないほどの大自然の中に身を置いて、人間もこの自然の中のちっぽけな一部なのだと気づけるような旅がしたくなる。私も作者のように、魂の震えを感じたい。

谷原店長のコメント

 "アラスカ…僕も憧れの土地です。オーロラ見て開高健さんのように釣りをしてみたい!