「K-BOOKフェスティバル 2022 in Japan」は、出版社や書店などでつくるK-BOOK振興会と韓国国際交流財団が共催。読者に韓国の翻訳書籍をより身近に感じてもらおうと、2019年の初開催以来、書店の店頭に特設売り場などを設置するほか、リアルとオンラインで韓国から話題の作家が登場するトークイベントなどを開催しています。
今回、ゲストが登場するトークイベントは4つ。いずれも会場は東京・九段の「ベルサール九段」、オンライン配信はYouTubeチャンネルで視聴できます。
モダンアートとBTS RMの美術眼
現代美術家として日常や創作の葛藤などをつづったアン・ギュチョルさんのエッセイ『それぞれのうしろ姿』は、BTSのメンバー、RMさんが読んだことで話題になりました。今回は韓国のアンさんと、批評家で京都造形大学教授の浅田彰さん、翻訳者の桑畑優香さんをオンラインでつないでモダンアートや美術を見る目などについて対談します。26日13:30~15:00。会場での観覧は締め切り。
韓国SF小説の多彩な作風
『韓国が嫌いで』や『我らが願いは戦争』などが日本で話題になった作家チャン・ガンミョンさんが韓国からオンラインで登場。最新作『極めて私的な超能力』にちなんで、韓国のSF文学事情を語ります。対談相手はSFに詳しい書評家の橋本輝幸さん、作家・翻訳家の吉良佳奈江さん。26日16:00~17:30。会場は先着50人(オンライン大画面中継、無料)。
「その他の外国文学」翻訳者の楽しみと苦しみ
Amazonの「その他の外国文学」に分類されるノルウェー語(青木順子さん)、チェコ語(阿部賢一さん)、韓国語(斎藤真理子さん)、チベット語(星泉さん)の翻訳者が、それぞれの文学の魅力や仕事面での苦労などを紹介します。27日11:00~12:30。会場での観覧は先着50人、要申し込み(無料)。
キム・エラン×中島京子対談
『ひこうき雲』『走れ、オヤジ殿』などが邦訳されている韓国の女性作家キム・エランさんが来日し、作家の中島京子さんと4年ぶりに対談。コロナ禍を経た作家としての心境の変化や、これから挑もうとしていることなどを語り合います。27日16:00~17:30。会場での観覧は締め切り。
このほか「前夜祭」として、俳優の安藤玉恵さんが韓国文学を朗読する催しも、25日午後7時から開かれます。会場での観覧は先着50人、要申し込み(無料)。