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「日本の学生が選ぶゴンクール賞」に「ジャカランダ」 助言役の角田光代さん「多様性という意味で今日的」

第4回「日本の学生が選ぶゴンクール賞」の受賞作を発表する角田光代さん(左)とジャンバティスト・アンドレアさん=3月27日、東京都港区

 フランスの文学賞「ゴンクール賞」の候補作を日本の学生たちが原著で読み、独自に受賞作を選ぶ第4回「日本の学生が選ぶゴンクール賞」(日仏文化交流協会主催)の受賞作に、ガエル・ファイ著「ジャカランダ」(邦題は仮訳)が選ばれた。

 フランス語を学ぶ各地の高校生と大学生約60人が、ゴンクール賞の候補8作のうち4作を約半年かけてフランス語で読み、議論を重ねてきた。小説家の角田光代さんと前回受賞作の著者ジャンバティスト・アンドレアさんが、選考にあたる学生たちに助言などをする「後見人」を務めた。

 3月27日に東京都内で受賞作発表式が開かれ、角田光代さんが「候補作に(フランス本国だけでなく)モロッコなど異国出身の作家の作品が多かったことが印象的。多様性という意味でとても今日的なことだと思う」と語った。(柏崎歓)=朝日新聞2025年5月7日掲載