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日本の侍精神にも通じる、男らしい生き方や死に様への憧れ【逸冊レビュー11月号/読みだすと止まらない本】

「三国志」北方 謙三・著 あらすじ

 時は、後漢末の中国。政が乱れ賊の蔓延る世に、信義を貫く者があった。姓は劉、名は備、字は玄徳。その男と出会い、共に覇道を歩む決意をする関羽と張飛。黄巾賊が全土で蜂起するなか、劉備らはその闘いへ身を投じて行く。官軍として、黄巾軍討伐にあたる曹操。義勇兵に身を置き野望を馳せる孫堅。覇業を志す者たちが起ち、出会い、乱世に風を興す。激しくも哀切な興亡ドラマを雄渾華麗に謳いあげる、北方〈三国志〉第一巻。

投稿者 しんさん さん(東京都)

 三国が覇権を争う中国。信義を貫く劉備玄徳、百戦錬磨の関羽や張飛、頭脳明晰な諸葛亮孔明。劉備に立ちはだかる曹操孟徳。力対力、知力対知力。皆が己の信義に忠実な故、数多の命が激しくも哀しく散る。

 己の命より信義を貫くことに美徳を求める日本の侍精神にも通じる、男らしい生き方や死に様への憧れで、頁を捲る手が止まらない傑作。

谷原店長のコメント

 水滸伝、楊令伝もいいですよね!